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ものづくり チームコージコーナー座談会― 宮崎社長を囲んで ―

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チーム:前回の突撃インタビューでは時間が足りなかったので、今回特別に宮崎社長を囲んでの座談会を設けてお話を伺えることとなりました。
事前にチームで話合い、社長への質問を用意して来ましたので、それにお答え頂ければと思っています。

 

社 長:その前に、質問の内容とは別に私から皆へ。
50歳の時、私が三和電気の社長に就任した当時は三和電気は銀行取引停止寸前という状態で、社員も会社名を名乗る事が恥ずかしく思ってて、三和電気で働いていることを隠していた位だったんだよ。


当時一番の取引先に挨拶に訪問しましたら、「あんなボロ会社でどうするのだ、お前の所が無くなったら、うちはタングステンコイルが無くてランプ生産が出来なくなる。米国BIG3の自動車メーカーに迷惑をかけてしまうことになる。その社会的責任をどうするのだ。」と言われ「1年間お待ち下さい立て直ししますから。」と答えるのがやっとでした。

 

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社内では「家族に誇れる会社にして欲しい」「震度3で皆が逃げ出す建物ではなく、安心して働ける会社にしてくさい」と言われ、仕入先から材料を購入する際は現金交換ですら応じてくれず、前金で要求する企業もありました。そんな前金で支払う余裕なんて、もちろん無くてね。私より以前から勤めていた社員は「お前が社長では会社は倒産する、だから俺は辞める」と言って1人、また1人と去って行き、1年間に1/3の人が退社して行きました。

 

でも、残った社員は「社長、俺たちも頑張るから社長も頑張ってくれ」「苦しい時は給料を我慢するから社長も元気出してやってくれ」と皆が私をバックアップしてくれました。


最後の一人でもいる間は「全力を尽くそう」。最後の一人がいなくなった時は、自分の人生の終わりにしようと決意していました。

 

その中でどうやって会社を立て直すか考え、5カ年計画を作って立て直すことにした。
1年目は現在の状況把握。
2年目に社員全員の気持ちを一つにする。
3年目に実際に工場を立て直すことを決めた。


1年目に何か得る物があるかと思い渡米したが、その時出会った人に渡米の理由を聞かれても答えられなかった。その人からは「批判ばかりしていては前へ進めない」「目的を明確にすると情報も集まり、先が見えてくる」と言われ、『目的』『目的』・・と呪文のように唱えながら急いで帰国して計画を見直しました。
『社員が安心で豊かに活動でき、お客様にも安心して頂ける工場を建てよう』と約100件の物件を見て回りましたが、ずいぶん騙されました(笑)。


いろいろあったけど、現在の本社に目星を付けて何とかここに新しい三和電気を建てようと決心しましたが、銀行の信用が全く無く、預金も無い状態で、5行の銀行支店長を訪問しましたが、全く無視されて貸してくれませんでした。途方に暮れているとある社員から「社長がこれだけやってくれて、無理ならば俺たち諦めるよ。現在のままでいいよ。」と言われたりしてね。


でも、私はある人の名言をいつも心に抱いておりました。


「断られ時がスタート。始めからOKなものは価値が無い」・・と、この言葉を胸に何度も何度も断られても、断られても銀行を訪問しました。

 

ある時、ある銀行の次長が会ってくれて「宮崎さん何度も断っているのに何で来るの?」と聞かれて、「三和には真面目な社員がいる。この人達の働く場を確保し夢が語れる会社にしたいのだ。」と私の思いを伝えると、親身に聴いてくれました。


次の週に又訪問した時、「あなたの気持ちは理解しました。2ヵ月間の時間を下さい。三和電気とあなたの個人調査をさせて頂きますがよろしいでしょうか?」と言われてから、2か月後に審査OKの結果が出て、弁護士・司法書士・家屋調査士・税理士を付けくれ、今の土地建物が皆のものになりました。それからは他の銀行・取引先も大きな変化がありました。


社員から「家族に誇れる会社を創ってくれてありがとう。会社に来るのが楽しくなった。」と言われて、今迄の疲れが吹き飛び、『諦めないでやってきて良かった。」協力してくれた社員を想い一人涙しました。

実際に経営していく中でも、厳しい指摘(教え)をする会社は伸びるものだと感じた。事実、S社は伸びており、厳しい会社ほど伸びて行くものだと身をもって教えてもらった。

 

こんな話がある。
アフリカに靴を売りに行った2人の営業マンが上司に報告した内容で、
A:みんな裸足なので靴は売れない。
B:みんな裸足なので靴は売れる。


後者の考え方こそ買わないお客に買ってもらうという人生の教訓である。
目標を決め失敗しても諦めない。「難しい」という言葉は使わない。
行動する前からダメとの考え→ダメの議論は必要ない。
未来に対する言葉を使う事、カイゼンして生き残る事こそ必要。
この様な考えを知ってもらうことによって2年目の目標である社員の気持ちを一つにする事が出来たのではないかと思っている。


チーム:大変だったのですね・・。我々の知らない三和の成り立ちと社長の思いが充分に伝わるお話でした。 ありがとうございました。

それでは、チームからの質問に入ります。社長が  が考える品質について教えてください。



社 長:会社は、お客様がいて成り立つもの。注文書がくる事が当たり前になっているが、注文書が三和に来るよう三和に目を向けさせる事が大事。
お客様が求める物を販売する事が品質であり、品質・価格・納期はお客様とのコミュニケーションがあってこそのものである。


チーム:ものづくりセミナーを始めたきっかけは?


社 長:今まで事業部の壁、工程の壁があって話し合う接点がなかった。それを取り払う事、色々な意見が有るという事、中にはまったく違った意見が有るという事を共有できる場が必要であると思いこのセミナーを始めた。


チーム:ものづくりセミナーとQC活動の違いはどの様に考えていますか?


社 長:「ものづくり」も「QC活動」も問題を解決するツール。しかし解決する事が重要では無く、解決に向かう姿勢こそが重要である。方針にもある通り「ものづくり=人づくり」であり、人が出来てない会社はガタガタな会社になってしまうという事を今迄も色々な所で見てきた。


チーム:生産を止めてまでも2時間のセミナーを受けるのはどうかという意見もありますが?


社 長:忙しい時にやると頭を使ってやろうとし、それにより個人の能力が上がっていく。また、そういう人を見て少しでも自分に取り入れる事も必要。暇なときは頭も体も動かなくやらなくなってしまい、それが続くと悪い習慣になってしまう。
やっぱり忙しい会社、忙しい人に仕事を頼んだ方がちゃんとやってくれる。それは忙しいからこそ工夫や、改善しているからである。

否定的意見・行動ではお客様・社会から無視されてしまう。良いか悪いはお客様が決める。

 

チーム:このものづくりセミナーの最終目標は?

 

社 長:セミナーに終りは無く永遠に続くもの。
終りがあるとしたらそれは会社が無くなる時。社員のための会社であり、会社のための社員でもある。私は社長の仕事として会社を存続させるため、社員の生活と安全を守るため敵地に赴き(注:お客様の事)情報を得てくる。過去は振り返らないで未来を見て、理論では無く体験した事を話す。やる気のない者は三和電気に必要ない。

 

チーム:品質管理としてISOはどう考えてますか?

 

社 長:品質管理は日本が発祥だけど規格化したのは英国。英国は規格化して世界標準にするのが上手い。
昔の日本はなぁなぁの社会だったが、ルール化され過ぎても機能しない事がある。要はルールを作り自分で判断し行動する事が必要。3.11の震災でもそれが分かったと思う。
だけどISOで決まっている事はちゃんとやらないとダメ。時には見直しもする。

 

チーム:世界に通用する品質とは?

 

社 長:自分で世界一と自分で言っていてはダメ。お客様に買って頂けるような品質を目指す事。
決定権はお客様にあるのだから。

 

チーム:三和の目指すべき道とは?

 

社 長:生き残る事。変化に対応し、お客様の要求を先取りする事。要するにムリを言われてもそれに合わせられる事。

 

チーム:ありがとうございました。最後に何かお話し足りない事は無いでしょうか?

 

社 長:今回の様なインタビューは初めての経験だったけど、皆と意見をすり合わせることが出来たのは大きな事だと思う。「ものづくり=ひとづくり」三和のこの文化がお客様に伝わるようにしたい。今度は来社されるお客様にもインタビューしたら?

 

チーム:検討事項とさせていただきます。

 

本日は長時間にわたり色々な貴重なお話を聞く事が出来ました。ありがとうございました。

 

2011/7/8 宮崎社長
宮下、前田、石田(美)、三沢、石田(宏)



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